もののあはれは彩の頃。
基本情報
ブランド | QUINCE SOFT |
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発売日 | 2017-09-28 |
公式サイト URL | http://quincesoft.jp/product/sainokoro/index.html |
ブランドサイト URL | http://www.lumpofsugar.co.jp/index.html |
管理人お気に入り度 | S(一生ものかもしれない。) |
管理人おすすめ度 | A(やってほしい。) |
管理人プレイ時間 | 35時間 |
こんな方におすすめ
- 登場人物間の駆け引きを楽しみたい人
- 最初から最後まで面白いゲームをやりたい人
- 幼馴染スキー
こんな方は要注意
- H よりも恋愛が見たい人
- あまり疑問を残したくない人
感想
一言で言うと等身大双六デスゲーム。最初から最後まで安定して面白く、かつ主人公の味方・またはライバルとして活躍するキャラが変わるので、ゲームが終わる頃にはメイン・サブ問わずキャラクター全員に思い入れができていた。登場人物の知的水準が比較的高めで個々の信念に基づいた駆け引きを楽しめたところも大きい。ただラスボスさんだけは描写の少なさも相まって思い入れができるところまでは行かなかったかな。 全キャラクターに思い入れを持たせてくれる良いゲームだったからこそ、クリアしてしまって悲しい。
特に3種類 (+α) に分岐する第二面はどれもドキドキしっぱなし。 デスゲームものとして見た場合、サバイバル要素は無しで人間関係もそんなにギスギスしてないため、その辺りの要素を期待すると肩透かしかもしれない。ただし登場人物の駆け引きや先の読めないスリリングさは十二分に堪能できる。
比較的オーソドックスな双六のルールながら、幼なじみ4人組を中心とした現実世界の記憶に迫るみさきルート。
双六 + 人狼のようなルールがスリリングで、本作らしい頭脳戦と破天荒などんでん返しも楽しめる琥珀ルート。
双六 + オセロ + ビンゴというトリッキーなルールの中で双六という舞台そのものに迫っていくクレアルート。
そして、新たな道を切り開き黒幕に迫りながら、各ルートにばらまかれた伏線の回収とその道中でこれまであまり掘り下げられなかったキャラクターの内面の掘り下げまでこなしてしまう最終ルート。
最終ルート以外は一応ちゃんとした決着はつきつつも最後の最後はぶつ切れなので、最終ルートまでプレイすることを強く推奨。最終ルート中盤は主人公たちよりもむしろサブキャラたちの方が熱かったり。 京楓ルートがないのはなぜなんだ。 (京楓 END はあります。)
しかし終わって見れば満足感よりも、面白かったからこそこの作品を終えてしまったという悲しさが強い。 いくつか残った疑問もあるし、もっと見たかった展開や描写もある。 最終ルートでの激アツ展開を経て誕生した某カプのその後とか。 結局全員から好意を寄せられていた暁だけど、選ばれなかったヒロインはどんな思いでその後の日々を過ごしていたのかとか。 もういっそえっちでギャグ的な盤面に巻き込まれてみんなで正妻争いしてほしいとか。 もちろん話のテンポや流れ的に入れるのは難しかっただろうし入れてほしかったとは言えないけれども、そういう気持ちにさせてくれるのがこの作品の良いところかなと。
さくレットが面白かったのでもしやこれも……? と思い手を出してみたが大正解だった。 もしかしたら、さくレット以上に彩頃が好きまであるかもしれない。 元逆張りオタクゆえ、最初はこのライターの作品に手を出すのに非常に躊躇してしまったが、もったいなかった。 これからこのライターの作品はライター買いすることにした。
投稿日: 2020-01-26
最終更新日: 2021-01-26