9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ

基本情報

ブランドぱれっと
発売日2019-04-26
公式サイト URLhttp://palette.clearrave.co.jp/product/haruiro/
ブランドサイト URLhttps://palette.clearrave.co.jp/
管理人お気に入り度A大好き!
管理人おすすめ度Aやってほしい。
管理人プレイ時間11時間

こんな方におすすめ

  • 前作をやって続きが気になった人
  • 残念な美少女という概念に心躍る人

こんな方は要注意

  • 前作をやっていない人 (前々作は必ずしもやらなくてもわかる気がする)

感想

世界観の全容が見えてくる、9-nine-シリーズの3作目。一応前作・前々作のダイジェストはあるが、本作単体でプレイすると置いてけぼりになる場面が多々ありそう。最後の最後にあった次作への「フリ」やヒロインの春風先輩の性格についてはプレイヤーの間で好悪が激しく別れそうだが、序盤~今回のボス戦流れは本当に熱かった。前作・前々作に引き続き、表情豊かで可愛い立ち絵や高品質なBGM、登場人物による軽快でコミカルなやりとりも健在。

9-nine-シリーズの3作目となる本作は、主人公たちの話だけではなく、敵組織、別世界など話のスケールが大きくなり、シリーズの世界観の全容が見えてくる。OPの「物語は開かれていく」という歌詞の通りの位置づけの作品となっていた。

メーカーいわく「単体でも楽しめる」とのことだが、前作・前々作のダイジェスト部分は3分で読める短さ。せめて前々作「ここいろ」の体験版と前作「そらいろ」の製品版をやっておかないと置いてけぼりにされそう。

今回のストーリーは主人公の翔くんが本作ヒロインである春風先輩の力を借りて、翔くんたちと敵対する組織「リグ・ヴェーダ」に潜入するところから始まる。それにより、リグ・ヴェーダの面々や魔眼、ソフィたちの世界の事情など、前作・前々作では隠されていた設定が次々に明らかになる。ネタバレ防止のため詳しく書くことはしないが、ついに黒幕までたどり着き仲間たちの能力を駆使して追い払うまでの流れは王道バトル漫画を彷彿とさせる熱さだった。途中で通るバッドエンドも、悲壮感こそ前作・前々作に及ばないものの、誤った行動を取ってしまったことに対する代償が重くのしかかる良バッドエンドであった。

悪いとまでは言わないが好みに合わないと思ってしまったのは、真相究明・バトルパートと恋愛パートがはっきりと分かれてしまっていたこと。前半はいちゃいちゃしている場合ではなかったのは承知しているが、真相究明パートの中でももう少し恋愛パートへの布石を打ってくれていたほうが後半の感慨も増したのではないかと思う。どちらのパートも面白くできていただけに少しもったいない。 (そういう意味では、ここいろは真相究明パートと恋愛パートのミックス具合が絶妙だったと思う)

展開についていろいろと趣味に合わない部分を挙げてしまったが、おそらくシリーズ最終作になるであろう次作への期待が高まる作品だった。1年も待たないといけないと思うと少しつらい。

投稿日: 2019-05-12

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