脅迫2 ~傷に咲く花 鮮血の紅~
基本情報
ブランド | アイル |
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発売日 | 2005-04-28 |
公式サイト URL | https://www.ail-soft.com/pro_kyo2.htm |
ブランドサイト URL | http://www.ail-soft.com/ |
管理人お気に入り度 | B(好きかも。) |
管理人おすすめ度 | B(興味があれば。) |
管理人プレイ時間 | 15時間 |
こんな方におすすめ
- 処女凌辱好き
- 1人のヒロインに対して色々な結末を見たい人
- 金髪ツインテ強気美少女という文字列に惹かれる人
こんな方は要注意
- 女の子を堕とす過程をじっくり楽しみたい人
- 流血描写が苦手な人(多くはないが、痛々しい描写がいくつか……)
- Winodws8 以降で、抜き目的の人(操作パネルがが表示されずオートモードができない)
感想
多数の分岐により多様な手段で処女を奪い、何パターンものシチュエーションで心と身体を容赦なく抉る様は他のゲームではあまりお目にかかれないものだった。エンディング数が非常に多いが、本編全エンディングコンプ後に出現するシナリオが実質的な答え合わせ編なのでコンプの価値あり。重いサウンドが切なくもかっこいい主題歌は必聴。
化学室のビーカーでの処女喪失、使用済みコンドームからの避妊薬の吸い上げ、快楽の〇タゴラスイッチ状態の多人数プレイなど、容赦のないプレイの数々がサクサク見られる。 似たようなプレイやエンディングもしばしばみられるが、そもそもの数が多いので物足りなさはなかった。同じようなプレイを回収する退屈さは感じることもあったが。
特に主人公の咲役の北都南さんの演技がハマっていて、悲愴感を際立てていた。 例えば、飲尿させられたときの
(ちくしょう! ちくしょう、ちくしょう、ちくしょうーーーー!!!)
という腹の底から悔しさが溢れ出すような声。
友人を助けようと
(助けなきゃ! 助けな……きゃ――……)
と自分に言い聞かせる、生来友達想いだが精神的に消耗しきった女の子としての声。
愛する人に別れを告げるときの
「ごめんね先生……そして……さよなら……」
という絶望した、でもどこか肩の荷が下りたような静かな声。
どんな場面も凌辱ゲーのメインヒロインとして申し分なかった。 (精液を吐き出すときの声も良かった)
悲愴感でいうと咲たち仲良し4人組の中で妹分的なポジションの未来もなかなか。 咲を筆頭として強気に、あるいは健気に耐えようとする子が多い中で、素直に恐怖や痛みを表現する未来はスパイス的な存在として効いていた。
その陵辱描写のメインであるテキストは、咲が、他のヒロインたちが、心身を抉られる様をよく味わえる。 官能小説っぽい文体の地の文はやや好みが分かれそうだが、個人的にはところどころで「おっ」と思うような表現があって楽しめた。 パイズリをしているときの胸の揺れ方、小柄な未来が巨根にアナルを犯されるときの惨状あたりが特に好き。 心が弱っていく様を表現する心理描写は主人公の咲がメインだが、本編エンディングコンプ後に出現するシナリオで別の子の心理描写が大幅に補完され、そちらも興味深い。
ネガティブな面も挙げておくと、演出面は物足りない。というか、素材不足が目立つ。 服を着替えたはずなのに画面左下のバストアップ絵が制服しかなかったり、地の文で説明されている表情と絵での表情に矛盾があったりと地味に気になることが多い。 それも後半には慣れてきて、文章を中心に目で追うようになった。
発売から20年近くやった今やるとさすがに古さを感じるが、総合的にはなかなか好みの作品だった。 堕ちる過程や堕ちた後もいいけど、やっぱり序盤に来る衝撃と悲痛さがたっぷりの陵辱が一番滾る。 調教や寝取り寝取られも悪くないけど、メインで読みたいのはあくまで調教でもなく寝取り寝取られでもなく、凌辱。 そういう自分の嗜好を満たしてくれたゲーム。
以下ネタバレ。
EXTRA STORY を読んでの感想。
「もし、咲さんに、好きな方ができたとして……。その方のためなら、全てを捨てる事が出来ると思いますか?」「今までの過去も……お友達も……。その方以外の、全てを……。」
初見では、あやめが、咲が、想い人以外を捨てられるかどうかという葛藤を表したものだと思っていたこのあやめの問いかけ。 これからの振る舞いについての葛藤というよりは、あやめの「冬哉のためだからといって友達を捨てられなかった自分」への葛藤だったということですかね。多分。 読解力なくて初見ではその発想に至れなかった……。
結局あやめは自分のもう一つの本心に気づくわけですが、
「私は、冬哉さんのことが好きなんですっ。それだけじゃない。私にはもう、あの人の所にしか居場所が……!」「なのに……なのに、どうして……っ!」
(どうして、私から冬哉さんを――……っ!!!)
ここで最後の一文を声に出せなかったあたり、本当に友人として咲が大事だったんだなあと思いました。 その後思い返して、単に自分のことを醜いと感じて愕然としただけ? とも思いましたが、ここは冬哉の台詞がすべてかと納得しました。
「お前は、そんな――自分の気持ちを、一つの理由だけに絞り込めるような、器用な女じゃない。ま、馬鹿ではあるがな。」
咲だったら、自分の気持ちが2つあるような事態になってもどこかで1つに定めることができたのかもしれないけど、あやめはそうでなかったということでしょう。
本編では後味の悪いエンディングだったのに、こちらで最後ちょっと救われる感じになっていて少し驚きました。 主題歌の歌詞の印象も変わりました。 咲→柘植先生と見せかけて、冬哉→しのぶと見せかけて、冬哉→あやめであってほしい。 あやめの愛情を遠くにでも感じてはいたから、もう大切な人を失くさないようにしたい……と、冬哉も思ってくれているといいけど。
投稿日: 2024-01-03