蛇足
基本情報
ブランド | Waffle |
---|---|
発売日 | 2020-12-25 |
公式サイト URL | http://www.waffle1999.com/game/91dasoku/ |
ブランドサイト URL | http://www.waffle1999.com/ |
管理人お気に入り度 | B(好きかも。) |
管理人おすすめ度 | C+(強い興味があるなら。) |
管理人プレイ時間 | 21時間 |
こんな方におすすめ
- 後天的な狂気を覗き見たい人
- 淫語好き
こんな方は要注意
- 淫語で萎える人
- メタネタが苦手な人
感想
異常性愛に振り回される人々の話。基本的には狂気に呑まれるのではなく自らの狂気に愛と理性で抗う話なので、狂気成分は他の桜庭作品と比べれば薄め。最後の蛇足ルートはこれまでのルートの余韻こそ台無しだが、テーマ回収的には蛇足ではない。
本作の主人公とヒロインは過去の出来事を発端とした異常性愛(これは作中の言葉で、現実世界で言うところの『病的なレベルの異常性癖』か)に悩まされている。 主人公の性愛とヒロインの性愛がどんな化学反応を起こして、どんな末路をたどるのかが各個別ルートのメインとなる。
公式サイトで「死を連想させる狂気的な性描写」「最高にサディスティックな作品」と謳ってはいるものの、該当するシーンは体感2-3割といったところだろうか。 主人公たちは心に狂気を宿してはいるものの基本的には人並みの理性を持っていて、自分たちの狂気を嫌っている人間ばかりなので作品全体としての狂気はマイルドに感じられる。
例外は最後の蛇足ルートだが、ここで作品のテーマが回収される。 作品の印象が変わる旨の警告は出るものの、1時間ほどで終わり良くも悪くも強い印象は残らないので、強いこだわりがなければ気軽にやってしまってよいと思う。 その結果、この作品に対する評価が変わってしまうことはあるだろうか。
結局「シシャの、シシャによる、シシャのためのADV」というのは「試写の、死者による、使者のための ADV」ってことなのだろう。
投稿日: 2022-10-10