クリミナルボーダー 3rd offence
基本情報
ブランド | Purple software |
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発売日 | 2023-11-24 |
公式サイト URL | https://www.purplesoftware.jp/products/criminalborder/3rd.html |
ブランドサイト URL | https://www.purplesoftware.jp/ |
管理人お気に入り度 | B+(好き。) |
管理人おすすめ度 | A(やってほしい。) |
管理人プレイ時間 | 7時間 |
こんな方におすすめ
- 前作の続きが気になった人
- 成り上がり系のストーリーが好きな人
- サブキャラ・男性キャラ含めて魅力的な作品がやりたい人
こんな方は要注意
- 特定のヒロインとの恋愛を楽しみたい人
感想
「お前、舐めてたろ」→ はい、舐めてました。物語は 1st、2nd と比べるとややスロースターターなきらいもある。主人公だいぶイカれてしまってちょっとやそっとのことでは揺らがないのでやや平坦にも感じる。それでも地の文からそこはかとなくにじむ不穏さ。 だから警戒はしていたはずなのに……。
繰り返される「僕たちは前に進んでいる」という言葉。 確かに進んだ先がどうあれ、もう戻れないところまで進んではいたな……。
ただ、衝撃展開にすべてを持って行かれてメリルのヒロインとしての魅力が割を食ってしまった感はある。 メリルの本当の「仕事」に主人公が初めてついていったときのシーンなどは「危険だけど可愛いヒロイン」を描けていたと思うが、この作品を語ろうとするとどうしても終盤の話になってしまい、メリルの話にはなりづらい。 エピソード単体としては継続的に話を転がしながら琴子先輩の成長もドラマチックに描けていた 2nd offence のほうが好み。
それに、某の最期にはちょっとずっけた。
とはいえ不満らしい不満はそれくらいしかなく、life sentence も楽しみになる終わり方だった。 ヒロインたちとの色恋ではない、でも身体だけの関係でもない強い結びつきも独特で心地良い。 今までのかずきふみ先生の作品の中だと一番雰囲気が好みなので、このまま、物語としては綺麗だけど倫理的には綺麗じゃない締め方を期待。
以下、ネタバレ。
ずっこけたのは栞ちゃんの最期。正直に答えたのに殺すんかーい。
彼女には最後まで意地汚く情けなく生きていてほしかった。正直、雑な処分の仕方だと思ってしまった。 しかも路地裏で首を切られて死んだのに、パパ活でホテルで死んだことにしたってどうやったんだろう。 仕事で人を殺めていたメリルが初めて自分の意思で人を手に掛けるシーンを入れる意図は理解できるし、本来は感情を揺さぶられるシーンであったはずなのだが、嬉しくない意味で感情を揺さぶられた。
あれでメリルがヒロインとして割を食ったところもあるんじゃないだろうか……。
投稿日: 2024-01-03