クリミナルボーダー 1st offence
基本情報
ブランド | Purple software |
---|---|
発売日 | 2022-10-28 |
公式サイト URL | https://www.purplesoftware.jp/products/criminalborder/1st.html |
ブランドサイト URL | https://www.purplesoftware.jp/products/criminalborder/ |
管理人お気に入り度 | B+(好き。) |
管理人おすすめ度 | A(やってほしい。) |
管理人プレイ時間 | 9時間 |
こんな方におすすめ
- 成り上がり系のストーリーが好きな人
- サブキャラ・男性キャラ含めて魅力的な作品がやりたい人
- ギャルに優しくされたいオタク
こんな方は要注意
- ギャル系のヒロインが苦手な人
- 凌辱 or NTR or 複数人プレイを期待している人
感想
『悪い奴ら』が純愛の精神で紡ぐ、ダーティーな物語。彼らがこれから背負うことになる問題の発生過程を、登場人物の魅力付けと主人公の成長を織り交ぜながら語っていて続編がとても楽しみ。分割作品であることを除けば、人を選ぶようで案外万人受けするゲームかもしれない。ひな役の小波すずさんの演技は、ただの『オタクに優しいギャル』ではないひなの表情を余すことなく表現しているし、音楽も世界観によく合っている。
ダーティーな世界観と悪い子な登場人物たちが体験版で気に入ったため購入。 「どういう過程を経て彼らがある『大きな問題』を背負うことになったか」という『起承転結の起』の中のさらに細かい起承転結があり、楽しんで読み進めることができた。
かずきふみ先生の作品の登場人物は俗っぽいようでなんやかんや(身も心も)綺麗な子が多かったので新鮮。 今回のメインのひなも主人公や家族には天使のような優しさを見せる一方、人を無防備に信じない観察眼や理不尽なことに毅然と対応するしたたかさを持っており、「ただのいい子ちゃんで終わらせない」という制作陣の意志を感じる。ひなの喜怒哀楽を余すことなく表現する小波すずさんの演技力もそれを後押ししている。特にひなが怒っている場面は、怒っているのが小柄で可愛らしい女の子だというのにちゃんと怖かった。 個人的には凛が気になる。今の主人公をどう思っているかは作中で示されたし、ここからどう攻略していくのかが楽しみ。 ヒロインやサブヒロインだけではなく、主人公、ひなの兄の辰也、ひなたちの商売のお客の東海林先生など、男性キャラもただのいい奴ではない魅力があった。
というか辰也くん、イッキくんのこと好きすぎでしょ。
そんな悪い奴らが紡ぐダーティーな物語ではあるが、ベースにあるのはやはり純愛ゲーの精神(あくまで精神なので、純愛とは言い切れない要素はある)。これは純愛系ブランドの作品で、普段からダークな作風のブランドがこの作品を出すとなると違うのかなと思う。 主人公以外の男性キャラの R18 シーンは SD 絵などでギャグシーンのような扱いとなっており、相手はモブキャラかせいぜいサブヒロインのみ。当然、物語開始時点で処女のひなは主人公以外とは H をしないし、今後も主人公だけと言っている。ひな以外のヒロインは R18 シーンがまったくない or 自慰シーンのみ。 当然、 NTR 要素はない。ヒロインに手を出そうとする男はいなくはないが、何もできずに退場してしまう。 陵辱ゲーも多少嗜む身としては物足りなさを感じなくもないが、電子ドラッグを使った R18 シーンはヒロインの熱い吐息がこちらまでかかってきそうなくらい煽情的なので、満足感はある。
この作品が発表された当初は、ひなが不良に囲まれておしゃべりをしているビジュアルが軽く騒ぎになった記憶があるが、そういったシーンも特に作中にはない。 なぜあのような作風についてネガティブな誤解を受けるような宣伝の仕方をしていたのか、少し不思議。
純愛ゲーの精神をベースにしたダーティーな物語、という意味では音楽の良さも欠かせない。BGM は明るくなりすぎずしかし軽快な曲が多い。OP もいつもより少し複雑な作編曲をしつつ、メロディー自体は王道な感じでポップさは健在。
紫ゲーは初めてだったが、欲しいと思う機能は一通りそろっており動作も軽快であり、システム面でも快適だった。
総じて次回作への期待が高まる良い序章。 完結してから買うのが賢いと分かっていても、結局待ちきれずに次回も発売後すぐ買ってしまいそうだ。
投稿日: 2022-11-22