アサガオは夜を識らない。

逆に道中いろいろあるから根っこが単純でも退屈しない、とも言える。 個人的な好みを言えば、みこちゃんの過去や如月夜葉の異常性をはじめとして、もうひと描写ほしいなと思うところは多かった。 しかしこれはあくまで、アサガオと碧依くんがあの日見つけた2人だけの愛を遂行する話であり、他の要素はそれを導き、際立たせる存在にすぎない。 だから他の登場人物に関する描写も、物語として必要最低限の描写+エロゲとして必要な描写のみに絞ったのだろう。 想像の余地があるし、これはこれで悪くない。地の文も想像を掻き立てるようなやや抽象的な感じだったし。

しかしテーマやクライマックスシーン的にもうちょっと若いうちにやったほうが響いたかもしれない。あるいは、むしろ私がもっと年を取って子どもたちを見守る立場になってからやるか。

いい素材がいろいろ使われてるんだけど特筆すべきは音楽で、BGMは耳なじみが良くて綺麗だし OP と ED の対比も好き。 OP で「愛し方なんてまだ知らない」とか言って ED で「全部これで良かったの　愛し方を知ったから」はずるいだろ。